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HS-14 CHARGERSとLマウント キャノンレンズ 

HS-14 CHARGERS」と聞いてピンと来る方は相当なマニアですが、これはカメラではありません。

先日、プロレスラーのように屈強な体格をした外国人が店に入ってきました。まったく日本語ができません。英語で応対すると、彼はなにかホッとしたようで、ニコニコしながら鞄の中からデジカメを取り出しました。

ライカLマウントの広角レンズが欲しい」・・・・もちろん英語で。

ライカ以外のメーカーがいいということなので、キャノンレンズの35ミリを薦めたところ、試写がしてみたいと言います。

「デジカメにクラシックレンズをつけて写してみても本当のレンズの良さや微妙ながわかるはずがない。最上級のトロをわざわざ焼いて食するようなものだよ。」

「デジカメは新しいレンズや古いレンズの違いを気軽に即座に楽しめるからいいんだ。サムネイル画像みたいなもので、気にいったらフィルムカメラで撮るんだ。」

やられた。。。。外人に一本とられた。そりゃ、なるほどだ。

「何を撮るんだい?」

「気に入ったものは何でもさ。。いつもカメラを持ち歩いているので、小さくて軽いのがベスト。プラス、しっかり質感がある古いレンズは好んで愛用しているんだ。」

フムフム。。。

「どこから来たんだい?」

「ステイツ」

「U.S.Aなら、古いレンズの聖地だ。わざわざ日本で買わなくともニューヨークでもどこでもアメリカにはいいレンズがどっさりあるよ。」

「僕は、最低でもあと1年間こちらで生活するので、それまで待てないから日本で買うんだ。このレンズもらうよ!。」と言って試写したキャノンレンズ35/3.2をすんなりと買ってくれた。

私は思い切って、日本に何をしに来たのか訊いてみた。

US.NAVY.オペレーション・トモダチ!」

「えっ!あのトモダチ作戦の米兵か!」

私は、少年?のような気持ちになって思わず手を差し伸べ、握手を求めていました。

「サンキュー、サンキュー」

買ってくれたサンキューもさることながら、よくぞ震災復興のために来てくれたという思いのほうが勝っていました。

「スペシャルディスカウント フォー ユー」・・・ああーまた、調子に乗って大幅値引きをしてしまった。。。。

さて、詳しく話を聞いてみると、厚木基地に駐留する米海軍のヘリコプターパイロットとしてトモダチ作戦に参加していたようです。

このキャノンレンズ35/3.2は、米海軍のヘリにのって大海原を駆け巡るんだろうか。。。。。と思いつつレンズを梱包しました。

私は、米軍パイロットが着るフライトジャケットが好きで、実物を数点保有しています。たまたま店においてあったG-1を見せたところ、彼はますますニコニコして、ジャケットに貼り付けるパッチを進呈すると言い出しました。(フライトジャケットマニアもいるんです。)

一週間後、彼はまた来店し、キャノンレンズの28ミリを買ってくれました。そのときに、律儀にも約束したパッチを持ってきてくれました。

対潜水艦ヘリ・HS-14 CHARGERSと米国旗、US.NAVYの三枚のパッチ。それと、何故かDVDでした。

彼が帰り、閉店後にDVDを見ました。何が写っているんだろうかと興味深深。

ロックの心地よい音楽とともにヘリコプターが海上の空母から離陸しようとしている映像から始まります。次に何が起こるのか。。。と期待しつつ見続けました。ヘリは、空母から難なく離陸して画面は変わり、今度は着陸する映像です。

次こそ、何か面白い映像が写っているのではと期待しつつ、、、見ました。

結局、ロック音楽のビートが延々と続き、ヘリが離陸と着陸を繰り返す、まさにヘリコプターが離着陸するだけの映像でした。

まいった、まいった、、、、時間を損した気分、、、、。

しかし、正真正銘、本物パッチとDVDは軍物マニアが喜びそうな代物です。

いろんなお客さん来ます。そしてこの世の中にはいろんな人がいる。。。

MANY THANKS & BEST REGARDS 

開店10周年 ホームページリニューアル

クラシックカメラ モリッツ http://www.moritz.co.jp/

古物営業許可証を見ていて気がついたら、開店10周年でした。

皆様のおかげさまで10年間もクラシックカメラ店を営業することができたこと、、、感謝にたえません。これまでご愛顧いただき誠にありがとうございます。

東京都府中市の京王線府中駅前にオープンしてから8年3ヶ月、新宿に移転してから1年7ヶ月。なんと月日の経つのが早いことか。。。。

10周年記念セールをやってます。在庫一掃めざしてドンドン値引きします。

ホームページもリニューアル作業中。既に一部をアップしてますが、少しづつ変えていく予定です。

Image_01_2 カメラ型キャノン砲を頭から突き出したタンクの似顔絵。。永年、弊店のホームページをご覧いただいている方ならご存知だと思いますが、トップページをかざっていたこのイラスト画には、いきさつがあります。                       

府中で店を開いてまだ間もない頃のある日、若者のカップルが来店しました。青年は、なかなかのハンサムボーイ、女性は??。青年は古いカメラに興味をもち、なかでも二眼レフの造形に魅かれているようでした。

「こんなに古いカメラで写真が撮れるんですか?」

青年は店も気に入ってくれたようで、ちょくちょく顔を出してくれました。話をするうちに二人はカップルなどではなく、単なる中学の同級生。そのときはまだ高校三年生だということがわかりました。

「美術系の大学をめざしているんです。」

やがて、、「アルバイトしたお金が貯まったので、あの二眼レフをください。」といってローライフレックスを買い求めてくれました。

ある日、、「これ描いたのでどうぞ。。。」と言って、2枚の絵をくれました。

一枚は私そっくりの似顔絵モチーフのイラストでした。画用紙に描かれたその絵をみて大変驚き、青年の普通ではない才能を感じました。この「Canon砲タンクの似顔絵」です。

もう一枚(非公開ですが)は、ローライフレックスのイラスト画でした。それもまた秀作で、色使いといい構図といい、高校生離れした素晴らしい作品です。

青年は、その年の大学受験に失敗、、、、。わざわざ報告に来てくれました。

その後、美術系名門大学にみごと入学を果たし、学生生活を謳歌。。。カナダに長期留学したころまでは店にもよく来てくれていたのですが、しばらく顔を見なくなっていました。

新宿に移転してしばらく経ったある日のこと、電話がかかってきました。

「お元気ですか?家への帰宅途中にクラシックカメラ モリッツの看板を見つけてびっくりしたんです!」

弊店のすぐ裏手に、たまたま渋谷区に引っ越してきていたようで、どうやら歩いて数分の距離しかない近所に住んでいたのです。

「縁あるなぁ~、、、、、。」

あの高校生が、、、、、。

彼は、大学を卒業して社会人になっていました。その就職先は、ゲーム機プレイステーションの会社でした。

デザインの才能はそこで開花しました。

彼は、プレステのトップ画面のデザインに携わり、彼の作品が製品に採用されたのです。現在でも世界中の何億もの人々が毎日、彼のデザインを目にしています。

つい最近、彼は会社を辞めてデザイン事務所を立ち上げました。今後の活躍が楽しみです。

そんな彼が独立して初めて手がけてくれたホームページです。少しづつアップしていきます。

クラシックカメラ モリッツ  http://www.moritz.co.jp/

新宿駅直近の渋谷区

クラシックカメラ モリッツ  http://www.moritz.co.jp/

一日の駅乗降客数が300万人以上という日本一の巨大ターミナル、高層ビル群、都庁、なんでもありの歓楽街、ホームレス、、、、、。

新宿にはカオス(混沌)という言葉がふさわしい。

弊店の所在地は、「渋谷区代々木二丁目」。甲州街道(20号線)を境にして新宿区と渋谷区が区分けされているため、新宿といっても住居表示は渋谷区代々木なのです。

JR新宿駅南口を背にして真正面にある大きな通りが甲州街道(20号線)です。右方向へ坂を西に下ると一本目の信号があります。ここは多くの人が行き交う有名な交差点です。新宿区側にはファーストキッチンがあります。

二本目の信号は、歩行者専用。途中渋谷区側には、不動産屋や蕎麦屋、いつも行列の「つけ麺のやすべえ」、、、、新宿区側には、ヤマダ電機、レモン社の新宿店、パチンコ屋、、、こちらはいつも人通りが絶えません。

三本目の信号、渋谷区側にはカレーうどんのお店が角にあります。対岸の新宿区側にはサッカーショップKAMOが見えます。ここを左に曲がると「ごち丸」のでっかい看板が目立つレンガ色の古びたビルが見えてきます。クラシックカメラ モリッツが入っている唐沢第二ビルです。

向かいは「全労災会館」。お隣は、「代々木二丁目交番」。

このビルは、いささか古びていますが、管理人さんが24時間常駐し、ビル内のいたるところに防犯カメラが設置されています。それと交番の隣ということもあってセキュリティには充実したビルです。

都営線新宿駅6番出口から1分以内でたどり着けるという立地は申しぶんないと思っています。(京王新線新宿方面行き最後部車両側、都営線新宿方面行きなら車両最前部側のエスカレータを上っていくと6番出口に続く改札口)

このあたりは、歌舞伎町の喧騒から比べると新宿駅南口まで5分くらいしかかからないのに休日は驚くほど閑散としています。十数年前のバブル全盛のころ、近くにある「ニューステートメナー」という古くて病院みたいな(?)ビルをマル暴の方々が事務所を置いて一帯を闊歩していたらしいのですが、、、そういうことが影響したのかもしれません。今ではマル暴の方々も去り、地上げを免れた穴場地帯といった感じです。

店の裏手の狭い路地にはマンションが林立しています。神宮外苑に続く落ち着いた雰囲気の住宅街です。

店の前の道をたどると徒歩15分くらいで代々木駅方面に抜けることができます。途中、救急車がひっきりなしに出入りしているJR病院や「ニューステートメナー」、小田急の踏切を越えると代々木ゼミナールの高層ビルがあります。

新宿駅南口は現在再開発の工事中です。新宿駅新南口という新しい改札口も出来ました。新宿の「渋谷区代々木2丁目」は、これから楽しみなエリアとなりそうです。

クラシックカメラ モリッツ http://www.moritz.co.jp/    

英国製一眼レフカメラ レイフレックス

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中古カメラ・レンズ販売・買取・委託

人間には表現しがたい相性というものがあって、初対面の時、なんとなく合わないなぁと感じていたのに、付き合ってみればどんどんしっくりピッタリくる人や、反面、最初はすごく合う人だと思っていたのに、付き合いを重ねるうちに全く相容れない存在になっていく、というような人がいるものです。

同じようにカメラにも相性というものがあって、手に入れるまでは恋焦がれていたのに、いざ使い始めるとどうもしっくりこないので、手放してもなんとも思わないカメラと、最初は何気なく手に入れたのに、使っていくうちに絶対手放せなくなっていくようなカメラがあるものです。

1950年発売。質感あるシンプルなデザインの英国製一眼レフレイフレックスは、そんな手放せなくなっていくカメラのひとつです。

クラシックカメラ市場で、あまり見かけることがありません。というのも、I型約850台Ia型約1600台程度しか製造されなかったからです。

一眼レフにしてはペンタ部の盛り上がりが低く、なんとなく「ミノルタA」みたいな、あるいはハンガリー製「モメッタ」みたいな感じの丸みあるボディに、インパクトやスマートさはありません。しかし、使い込んでいくとそのデザインに落ち着いた品格のようなものを感じるようになります。

プリズムを使わずミラーを組み合わせだけのファインダー。さらに巻き上げレバーも底部におさめられ(巻き上げ操作をヒンジ式レバーで行なうため)、軍艦部はとてもすっきりしています。中央部がプリズムによって盛り上がった一眼レフを見慣れている先入観からすると、一眼レフだというイメージは湧いてきません。

ファインダーは、決して見やすいとはいえません。例えていうなら、障子にあいた大きめの穴から覗き見ているような感じです。日本製の一眼レフの見易さに慣れた目からすると、とても見にくいファインダーです。見にくいだけではなく、左右逆像!シャッターを切るとミラーアップ、同時にブラックアウトしてしまいます。

「カシャッ」・・・・・真っ暗

左右逆像なので縦位置に構えると、当然のことながら上下逆像になります。上下がひっくり返っているファインダー像がまた一興。さかさまの被写体がシャッターリリースで一瞬にしてブラックアウトする瞬間、「写した」という行為を実感!。

実感できない人にとっては、「なんじゃ!これは?」

さて、、出来上がった写真がすばらしい。どんな写り方かは、是非、現物を手に入れて実感していただきたい!(カメラは、めったに入手できませんが、、、モリッツには2台あります)

面倒な操作をして見にくいファインダーでピント合わせをし、やっとレリーズすると視界が真っ暗になる一連のプロセスが楽しくなってきたら、、、クラシックカメラで遊べる人です。

反面、使いやすさを追求する人にとっては、馴染むどころかどんどん嫌いになっていくだろうカメラ、レイフレックスでした。

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中古カメラ・レンズ販売・買取・委託

M42マウント スーパータクマー

Simg_3076_5 デジカメに装着した時の写真です♪

レンズはM42マウントのペンタックススーパータクマー28/3.5です

55ミリ・35ミリ

などなど、数が多いので安価で入手出来ますが、

写りは価格に似合わずステキです☆

モリッツにも在庫がたくさんありますヨhappy01

最近はデジカメにクラッシックなレンズを付けるのが流行っているそうですね◎

Simg_3081_5 写真はお昼休みにモリッツの近くをフラフラとお散歩してきたときに撮ってきたものです◎

アコはデジカメに全く興味がなかったのですが、

こんな風に昔のレンズを付けて遊べるのなら

デジカメもおもろいなと思いました☆

そんな訳で

初めてタクマーを使い、

なんてイイレンズなんだ!!!ってコトを学んだアコでした☆

Simg_3090_5

ACO

8月ももう後半です。

F1000378

写真は山梨県の明野村です。

毎日暑いですが、

みなさんは夏ばてなどしていないでしょうか???

私は

甲子園へ行ったり、

花火をしたり、

夏を満喫しております。

相棒のニコンのF3と共に楽しんでおります◎

ただいまモリッツはセール中です。

まだまだ片付けが終わらない状態なので、

値引きもどんどんしております。

ぜひ

この機会にご来店お待ちしております☆

前回書いた

アコブログ

SLOW LIFEとは

日々感じることを毎日書いています

よかったらご覧ください☆

http://blogs.yahoo.co.jp/photolifeaco

ACO

はじめまして☆ACOです★

どうもこんにちは◎

ACOです

本日からアコもブログに参加することになりました

毎日毎日

ダイスキなカメラに囲まれ、

うかれながら働いています◎

ようやく店にお客さんが増えだしてとても楽しいです◎

まだまだ引越しの片付けが終わらず

店の中は乱れていますが

お声をかけていただければ

すぐにお探しのものを持ってきますので

気軽にお声をかけてください★

冷夏と言われていますが

暑い日は続いていますので

みなさんも風邪などに気をつけて

元気に写真撮ってゆきましょう♪

今日の写真

6月に沖縄に行ったときの写真☆F1000285

ビーチロックビレッジにて☆

次回

アコのブログ

SLOWLIFEについて書きます♪

カメラ・レンズの委託販売

クラシックカメラ モリッツ  http://www.moritz.co.jp/

新宿移転を機にカメラレンズの委託販売にも積極的に注力することにしました。

委託販売とは、店が委託者からカメラやレンズを一定期間預って販売するというものです。持ち込まれたカメラやレンズを預った時点の状態をみて価格設定、店頭展示し、ホームページにもアップして販売します。そして、めでたく販売されたときに販価から委託手数料を差し引いた金額を委託者にお支払いするという仕組みです。

<委託販売の流れをシュミレーション>

新宿駅至近の弊店にお持込 ~身分証明書が必要です。(古物営業法)

店頭に陳列、ホームページに記載 ~修理や整備が必要なものは委託者と相談して、修理するか、そのまま出品するかどうかを決めます。

めでたく完売 ~売る側、買う側の双方が満足していただくことが目標です。

代金の清算 ~原則として販売日より一週間後に清算。修理した場合は、修理代金が控除されます。

委託者の決めた価格で販売するので、カメラやレンズを処分したい人にとっては、冷徹な買取金額より手取り金額が多く期待できます。また、購入者にとっても割安に入手できるというメリットがあります。反面、保証がないので、後々の不具合にたいするリスクはあります。

弊店の委託手数料20%としました。(但し、5000円以下の商品は一律1000円です。)

店頭のショーケースにそのまま陳列できる状態のものならいいんですが、故障品やカビや曇りがあるために販売できない状態の物の場合は委託者と相談の上、弊店でオーバーホールをしてから販売します。修理することによって高値で売ることが明らかに期待できるものを二束三文で売ってしまっては忍びないので、そういうケースでは修理をお勧めしていくつもりです。

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スタッフ紹介

クラシックカメラ モリッツ http://www.moritz.co.jp/  中古カメラ・レンズ販売・買取・委託

本人の希望もあり、弊店のスタッフを紹介します。

通称、「ACO」、「アコちゃん」と呼んでください。年齢は20代の若者で、普通の女の子・女の子していないぶっ飛びギャルです。(失礼)

何よりも写真が大好き!。写真のことを熱く語ったり、カメラを欲しがったり、若い女性としては、とても稀有な存在です。

愛機はニコンF3アイレベル。描写が現行のものより優しい標準レンズであるニューニッコール50/1.4を常時取り付け、毎日ガンガン撮影しているアマチュアカメラマンです。クラシックカメラの知識は、まだまだですが、スポンジみたいに吸収していってます。

5月には、ミニ写真集を発刊しました。

「イキルチカラ」 文芸社 定価1200円(税別)

クラシックカメラ モリッツおやじと違って、ACOは生来の話好きなので、写真談義大歓迎です。彼女に会いたくて来店してくるお客様が絶えません。(モリッツおやじは、写真談義しませんので。。。)

ACOのブログを覗いてみてください。★http://blogs.yahoo.co.jp/photolifeaco                                    吟遊詩人ですね、、、、、。★

アコのゆーちゅーぶ ★http://www.youtube.com/user/PHOTOBYACO

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CANON キャノン EOS kiss ズームレンズセット

ブログは、ずっとご無沙汰でした。

クラシックカメラ モリッツ  http://www.moritz.co.jp/ 中古カメラ・レンズ

「アサヒカメラ」に取材されました。4月20日発売の5月号の記事になるようです。

これまでも、学研「CAPA」や、休刊になった学研「カメラGET」などには、何回か掲載されたことがあります。情報誌「DIME」では、デジタルの裏を行くDIMEとして登場。また、講談社から2005年に発行された、「超専門店」という綺麗な雑誌にも掲載されました。この雑誌は、季刊誌ではないので、今でもどこかの書店の片隅にあるかもしれません。雑誌記事の効用は、それなりにあって、記事を見て来店されるお客様も多く、確実に宣伝になるようです。BS放送TBSでロシアカメラ特集をやったときには、今や売れっ子のつるの剛士が司会をしていましたが、、その番組で「King2」さんと一緒に店舗取材されたこともあります。(このときの宣伝効果は、皆無でしたけどね。)

さて、本題のキャノンEOS kissにまつわるエピソードをひとつ。。。。クラシックカメラ専門店を標榜する弊店は、基本的にプラスチックボディのオートフォーカスカメラを積極的に取り扱いしておりません。しかしながら、やはり商売は商売。売れる機会があれば格安にして処分しています。フィルムカメラのキャノンEOSはデジカメ一眼の登場により、すっかり影が薄くなってしまいました。それでもときどき、「どうしてもフィルムによるプリントの方が好きだから、シャッターを押すだけで綺麗に撮れるカメラをください」といって来店する方がいます。そういう方々は、大抵70歳以上のご年配の男性がほとんどです。

つい最近、毛糸の帽子を被った老人がいきなり店のガラスドアを開けるなり、「カメラちょうだ~い」と言って入ってきました。クラシックカメラの愛好家でマニアの人達は、決して、「カメラちょうだ~い」といって、入ってはきません。

「カメラちょうだ~い」はないだろうと心の中で思いつつも、お客さんだと思い直して、どんなカメラが欲しいのかを聞いてみました。

「ただ、押すだけで、レンズ交換できるカメラ。年金生活者だから、安いのをお願い。」

そこで、私は、迷うことなく、キャノンのEOS kissとEF28-80ズームレンズを取り出しました。

「税込み〇〇円です。」と言うまもなく、「これで良いや」と即、商談成立。こういう御仁もおられる。やたら、迷って、もじもじ、あるいは、質問攻めにケチの連発という人もいる。世の中には、本当に色んな人がいるものだと、つくづく思います。

EOS kissには、被写体によって自動露出が選択できるように、ダイヤルに絵文字が印字されています。人物は人の顔、風景は、山の絵といった感じです。フィルム装填は、裏蓋を開けて、フィルムをポンといれ、フィルムの先端をオレンジの指標にあわせるだけで完了です。後は、シャッター半押しにすると、自動的にピントが合い、さらにシャッターを押し込んで、撮影完了という、まさに簡単操作の一眼レフです。

老人に、取り扱い方法を一通り説明して、実際に私がやって見せて、今度は一緒にやろうとしたとき、どうも上手くいきません。裏蓋を開けることができないんです。電源をオンにする操作も一苦労です。一時間くらい同じことを何度も繰り返しましたが、どうしてもこの簡単な操作ができないのです。

私の父親は今年88歳になります。「ご老人にはできるだけ忍耐強く、優しく接しよう。」と心の中で言い聞かせつつも、ちょっといい加減にして欲しいなという気持ちがよぎりました。

「ごめんね。大将!おれはな、ずっと植木職人で樹を切ることばかりやってきたんだ。この指を見てくれ。」老人の指先は、まっすぐ伸びきらず、太く節くれだち、まさに職人の指先をしていました。ニコニコ。。。笑顔に刻まれたシワが、その優しい表情をよりいっそう強調しています。

「りっぱな指をしてますなぁ~。」この人が植木一筋に生きてきた証を指先に見て、ジーンときてしまいました。老人の指先は、間違いなくその道を極めた達人のオーラを発していたからです。

世の中には色んな人がいる。実体のないマネーゲームでお金をもうけることだけに奔走する虚業の輩。そのときだけ楽しかったらいいんだという刹那主義。自分の都合のいいように価値観を作り変える風潮。今の金融不況は、あくなき人間の欲望が招いたものです。

あっ、また脱線してしまいました。

何とか、操作のコツを覚えてもらって、シャッターを押せるようになりましたが、ちゃんと撮影できるのか少し不安でした。カードンという軍用カメラのミリタリーモデルは、分厚い手袋をしていても操作できるように設計されています。そんな、カメラが最近はほとんど見当たりません。

それでも老人は、喜んで帰っていきました。

ささやかではありますが、これからも人に喜んでもらえる仕事をしていきたいです。

クラシックカメラ モリッツ  http://www.moritz.co.jp/  中古カメラ・レンズ

カメラ、レンズの買取

クラシックカメラ モリッツ http://www.moritz.co.jp/ 中古カメラ、レンズ

弊店の仕入れのほとんどは、海外からのものだが、実店舗にカメラやレンズが持ち込まれ、買い取る場合もある。

この商売で、一番難しいのが、販売価格買取価格の設定である。

買取の際には、外観のチェックをし、外観を見ただけではわからない内部の機械的な調子がどうなのかを、シャッター音や感触で即座に判断しなければならない。時々、大失敗をすることがある。高値で仕入れたとたんに故障してしまうとか、レンズの小さなカビや、瑕疵を見逃して、買ってしまうのである。修理代を加算すると売値が相場からかけ離れてしまうような事は、しょっちゅうある。

ある時、

けっして、裕福とはいえないような身なりの、年恰好70台くらいの女性が店に入ってきた。どこか寂しそうで、打ちひしがれたような、でも、優しそうな表情が印象的な女性だった。一見して、カメラマニアではないとわかったので、フィルムか何か小物を求めて来店したのだと思った。すると、その女性は、無言で、布製のショッピング袋から、同じくお手製の布袋に包まれた塊を三個取り出し、ショーケースの上に並べた。

「このカメラレンズを見ていただきたいんですが、、、、、」

大抵、買取依頼にこられたお客様は、「買い取って欲しい」とはっきり言わず、「見て欲しい」という。

買取でよろしいですか?」

「はい、買取でお願いします。」

私は、手縫いで縫い上げられた布袋に丁寧に包まれた、1台のニコンFMニッコールレンズ二本を取り出した。

「主人が、カメラ好きで、このカメラとレンズをとても大切にしていたんです。」

「一年前、病気で、死んでしまい、捨てるにも捨てられず、このカメラを見るたびに、主人のことを思い出してしまうので、、、、つらくて、、、、」

「あぁ、そうなんですか」。。いきなり身の上話をされて、ちょっと戸惑った。

カメラは、本当に大切にされていたことが、わかる、どこかぬくもりのようなものを漂わしていた。レンズにいたっては、カビや曇りなど無く、保存状態も良好であった。しかし、カメラとしては、珍しいものではない、製造数の多い単なる中古カメラだ。クラシックカメラではないので、販売するときは、価格勝負になってしまう。

「〇〇円になります。」

「いくらでもよかったので、ありがとうございます。」

身分証の提示を受け、買取のお金を差し出した。

「手放すとなると本当に寂しいものですね。。。でも、仕方ないんです。お金が必要なもので、、、、、、。」

偽りの無いその表情を見ていると、何故かたまらなくなってしまい、一瞬、無機質に買取価格を決めてしまったことに罪悪感みたいなものを感じてしまった。

「あ、ちょっと、すみません。。。見逃してました。プラス〇〇円になりますよ。」

「いいんですか?ありがとうございます。」深々とお辞儀、お辞儀。

嬉しそうにして、その女性は店を出て行った。けっして、いい事をしたわけではないのだが、自分で勝手に、いい事をした気分になって、その日一日をさわやかに過ごした。

そして、そのニコンFMは、後日、店頭に置くとすぐに売切れてしまった。

クラシックカメラ モリッツ http://www.moritz.co.jp/  中古カメラ、レンズ

往年のスパイカメラ

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久しぶりの更新です。

せっかく、ブックマークまでして下さる読者がおられるのに、生来のパソコン嫌いのため、なかなか打ち込む気力が湧きませんでした。

私は、もともと音楽好きなので、店舗内でも一日中音楽を流していて、そういったことができる恵まれた環境に感謝している。

年初から、コンサートやライブに行く機会が多かった。

ジャズのジムホール、井上智。日本交響曲楽団のクラシック。マラーホフのバレエ。いずれも一流どころの本物の演目だ。日本の主要都市では、いつでもどこでも一流どころの演奏が視聴できる文化的なところが世界に誇れる。

それぞれの客層は三者三様。77歳の大御所、ジャズのジムホールは、男女同数年齢も多様。クラシックは50歳以上の人がほとんど。バレエにいたっては中年の女性が圧倒的に多数といった具合だった。私は”音を楽しむ”のが音楽だと思っているので、自分の感性がいいと感じたものには、ジャンルを問わずどんどんのめり込んでしまう。

さて、こういった場所での本番中の写真撮影はご法度である。高感度コンパクトデジタルカメラでも画面が光るので、すぐにバレてしまう。バレなければ良いというものではないので、禁止されている盗撮といった話題はこれくらいにしておこう。

高感度デジカメが登場するまでの、スパイカメラの代表格は、ミノックスであった。細長いライターくらいの大きさのボディに精密なメカニズムが組み込まれ、質感もさることながら、その描写も侮れないのだ。

ラトビアに発祥したVEF社によって1937年に発売されたミノックスI型は、リガモデルとして10万円くらいで取引されている。歴史的に、1940年ソ連邦にラトビアが吸収されたときに、少量製造されたMADE IN USSRモデルは、リガモデルよりもコレクターズアイテムとなっている。ミノックスコレクターが存在するほど、色々なバージョンが存在し、ミノックスについては、また機会があれば詳しく書いてみたい。

音楽や、写真とは関係ないが、最近の世の中の乱れ具合に、この先どうなってしまうのかと不安になってしまう。

すべての人が、生まれながらに持っているはずの「良心」というものが、どんどん麻痺してきているのではないだろうか。

バレなければ、自分さえよければ良いと何でもまかり通る、嘘と偽りにまみれた風潮。

中古カメラの販売でも、古物という性質から、完璧なものはまず無いのであるが、傷や不具合を隠して販売するといった業者も存在する。

うっかり傷や不具合を見逃す場合もあるが、自らは、襟を正し、粛々と、正直に、正々堂々と販売していきたい。

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エルモフレックス

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エルモ社は、名古屋出身の人なら知る人の多い、地元の名門企業である。1921年に榊氏が榊商会として設立。映写機ブームに乗って一世を風靡し、優れた製品というブランドイメージを確立していた。現在は、プロジェクター、監視カメラ、CCDカメラ等の製造をしているが一般的なカメラは製造していないようだ。普通のカメラを製造しないのは、事業として成り立たないからだろう。

そんなエルモ社が二眼レフカメラを発売したのは1938年に遡る。映写機同様、二眼レフカメラについても優れた製品を世に送り出した。精密感や造りのよさはローライにも匹敵している。

エルモフレックスⅠ型】(1938年~1943年)6X6判 1/200秒NKSシャッター搭載。MADE IN NIPPONと刻印されているのが戦時中の時代を物語っている。

エルモフレックスジュニア】(1947年発売)戦争に負けても、MADE IN NIPPONと刻印し続けた。何か日本人としての意地を感じる。6X6判 1/200秒NKSシャッター搭載。

Elmoflex_2エルモフレックスIIIB】(1949年発売)6X6判 1/500秒精工舎ラピッドシャッター搭載。フィルム巻き止め機構がついた。コーティングされたオリンパスズイコー75/3.5レンズ。輸出専用機。

エルモフレックスIIIC】(1950年発売)6X6判 1/500秒精工舎ラピッドシャッター搭載。正面のネームプレートは装飾文字でElmoflexと大きくプリントされている。

Elmoflex_1_3エルモフレックスIIID】(1951年発売)上段写真 6X6判 1/500秒精工舎ラピッドシャッター搭載。ELMOFLEXのロゴがエッチング加工による浮き彫り(以降の機種に採用)になった。オリンパスズイコーC 75/3.5レンズ

エルモフレックスIIIE】(1952年発売)中段写真 6X6判 1/500秒精工舎ラピッドシャッター搭載。オリンパスズイコーFC 75/3.5レンズ

1811エルモフレックスIIIF】(1953年発売)下段写真 6X6判 1/500秒精工舎ラピッドシャッター搭載。オリンパスズイコーFC 75/3.5レンズ

http://www.moritz.co.jp/kokusan.html

エルモフレックスV】(1954年発売)6X6判 1/500秒精工舎ラピッドシャッター搭載。オリンパスズイコーFC 75/3.5レンズ。IIIFの改良機。上下レンズがバヨネットマウントになり、小窓でシャッタースピードと絞り値が視認できる。

エルモフレックスVI】(1955年発売)6X6判 1/500秒精工舎ラピッドシャッター搭載。オリンパス DズイコーFC 75/3.5レンズ。Vの改良機。裏蓋の取り外しができる。

クラシックカメラ モリッツ  http://www.moritz.co.jp/  中古カメラ、レンズ

変わらないもの

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新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いいたします

毎日たくさんの方々にアクセスしていただき、中にはブックマーク登録して定期的に訪問してくださる方までおられることが、ブログのアクセス解析によってわかりました。こういった方々はカメラに関する情報を望んでおられるようで、今年は、できるだけそういうテーマに的を絞り、頑張ってこまめに更新していこうと思っております。

新年早々、mixiなるものにはじめて参加してみた。

部分的な価値観を共有する人たちのコミュニティがネット世界の中でアメーバのように形成されていて、しばし検索することに、はまってしまった。検索してどんどん見ていくと、見た人のページに自分の”足跡”が残るので、また見ず知らずの人からの訪問を逆に受けるといったことが重なる。そして思わぬ共通点を発見した者同志がメッセージを送ったり、コミュニティに参加するといった具合だ。興味がなくなったコミュニティやマイミクシイは自分のリストから削除。まるでデジカメの気に入らない写真を削除するみたいな感覚だ。

「こないだは、ありがとう。」「どういたしまして。」「〇〇はすごいですね。。。」「〇〇はよかった。」

いろいろなコメントが電話で話をしているかのように、いたるところにあふれ、言葉洪水。どんなふうに利用したらいいのか戸惑ってしまった。「なにがどうすごくて」、「なにがどうよかったんだい?」と聞き返すことで会話が成立する。

カメラに機械式電子制御式、時計にアナログクオーツがあるように、何か、世の中すべてがデジタル的なものとアナログ的なものに分化してきたように思える。

mixiはコミュニケーションツールとしては、デジタル的な最たるものかもしれない。デジカメが極めて便利なツールであるように、mixiも優れたコミュニケーションツールだ。

しかし、生来、筆不精の性格の人にはあまり向かないのではないかとも思った。

話し言葉の文章は読みやすい反面、スラスラと書いてしまうので重みにかけるきらいがある。コミュニケーションするのが目的で、別に文学作品でもないのだから、それで十分なのだが、どうもアナログ人間にはピンとこない。気軽に会話を楽しんだらいいのについつい読み込んでしまうのだ。

手紙を書いたり、直接会って会話を楽しむというのが一番のコミュニケーションだ。そのためのツールとしてmixiを利用するといいかもしれない。そう割り切るのが一番良いと思った。

mixiの日記でもブログにしても、誰かに読んで貰うことを前提に書くものである。既にクラシックカメラ紹介ブログはたくさん存在している。このブログも商売抜きで色んなクラシックカメラをディープに紹介することに重きを置いていたはずなのだが、よく脱線してしまう。今回も大脱線。

ネット世界には情報が溢れ、正確な情報だけでなく、ともすると明らかに間違った情報が平然と一人歩きしていることがある。情報を正確に見極める読み手の識別眼がますます必要になってくる。

さて、価値観と類友の法則でも書いたが、最近、つくづく人それぞれの価値観の多様性というものに関心が向いてしまう。

例えは悪いが、ゴミ屋敷の主人は普通の人が見ればゴミにしか見えないものを溜め込んで周りの人たちに迷惑をかけているが、その当人の価値観にとってそのゴミは捨てがたい財産なのである。

生き方もしかり、当人や類友にとってはあたりまえの常識が他の人にとっては極めて許しがたい非常識という事例はいくらでもある。一昔前までは、女性の貞操観念というものは命の次に大切なものとされていた。誰もがそう信じていた時代があったが、今ではそんなことを言い出すとセクハラ扱いされそうな時代である。

そういった、個人個人てんでばらばらの価値観を野放しにしておくととんでもないことになるので、人間は法律を作ったわけだが、神様永遠に変わらないものとして、人間一人一人に倫理的な”良心”や”愛”を植えつけられた。良心に鋭敏な人や鈍感な人やらと、これも人様々だが、間違いなく誰にも良心がある。氾濫するデジタル的な味気ない感覚が、大切な”良心”を麻薬のようにジワジワと麻痺させていくのではないかと余計な心配をしてしまうのは考えすぎ?。

アナログ的人間性を保持しつつ、mixiでカメラや音楽や色んなコミュニケーションネットワークを広げることができたら楽しい。

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一写入魂

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エポックメーキングな新製品の登場によって、カメラは革新的に発展してきた。現時点での究極はニコンD3の登場だろうか。

オスカー・バルナックが1913年にライカ判を登場させたことで、写真文化は一気に花開いた。以来、多くのエンジニアたちの創意工夫により生み出されたカメラたちは、その時々の英知の結集として、いまでも個性的に輝いている。このオスカー・バルナックが定めた35ミリ判は、綿々と現在のデジタルカメラにまで受け継がれている。(ニコンFXフォーマット)

デジタルカメラの登場は撮影するという行為をより身近なものにし、絵づくり、作品作りを極めて便利なものにした。電子レンジで冷凍食品を解凍するするような感覚で写真が楽しめる。

押せば写るわけだから、あとは、画面に余計な被写体が移りこまないようにすること、被写体の画面構成シャッターチャンスといった絵づくりに神経を集中できる。どんどん撮影して、気に入らなければ消去絵づくりという基本を学ぶにはデジカメほど経済的に楽な機材はない。デジカメの大きなメリットである。

報道写真や記念写真といった、もっぱら記録という目的にはデジカメは秀でている。だから私も、普段の何気ない記録写真はデジカメを使ってしまう。

しかし、便利なだけでいいんだろうか?

現像に出した写真の仕上がりをワクワクしながら待っていた感覚。つい最近まで、そのワクワクが楽しみでもあった。

あるいは、赤色に染まった薄暗い暗室で、薬品のにおいに咽びながら、ジワーと像が浮き上がってきた時の感動。何度同じ作業を続けても、どんな風に写っているんだろうかというワクワク感。

デジカメは、写して、即座に見て、消去保存。ワクワク感も何もない。

自分の気に入らないものは、リセット。なぜか最近の世相とダブってしまう。

時間を一瞬だけ切り取った写真。たとえ失敗写真でも、切り取られた一瞬は二度と戻ってこない。

一写入魂

クラシックカメラで何も考えずに、バシバシと撮影すると、現像代やプリント代という出費が相当なものになってしまう。また、マニュアル操作には創造性が求められるので、知的な部分で頭脳を使う。そういった意味からも、一回一回のシャッター思いが込められる。

マニュアルで仕上がり具合をイメージしながら、フォーカスし、絵づくりしていくという極めて人間的な一連の作業。面倒なことを楽しむという心の余裕。これこそがクラシックカメラの魅力のひとつなのだが、その価値を理解できる人は残念ながら少数派なのである。

古いを大切にするは、時間を大切にする姿勢をつくり、時間を大切にするは、人と人の信頼をつくり、信頼は、すべての人を大切にする心につながる。

じっくりと問題に向き合おうとせず、面倒くさいことは大嫌い、楽しく、らくらく、口先ばかりが幅を利かせて、何でもリセットの風潮は、大切な心の風化を意味しているのかもしれない。

ちょっと、話が飛躍しすぎた。

人、それぞれ。価値観も人それぞれ。デジカメも楽しい。クラシックカメラはもっと楽しい。写真は、ほんとうにいい趣味だ。

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ニコンFとブランド志向

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ニコンF、1959年発売。間違いなく憧れの最高級国産カメラであった。

当時、30代~40代の人は、当然、今では80歳~90歳、20代だった人も70歳代。このカメラに特別な思い入れを持つ世代は、現在40歳~90歳くらいまでの人たちで、その子孫までも含めると、ファン層はかなりの数にのぼると推定される。

実際、中古カメラ市場での価格は、玉数が比較的多いにもかかわらず高値安定している。中でもブラックボディの人気が高く、美品になると20~30万円以上になる。

30年近い以前、私が自分のお金で初めて買ったカメラはニコンFEだった。電子制御式カメラのハシリのカメラで、電子部品の枯渇とともにやがて役割を終える使い捨て感覚カメラのハシリでもある。当時、ニコンFを受け継いだニコンF2F3が欲しかったが、安月給のサラリーマンでは簡単に買えるシロモノではなかった。やがて欲しかったF2やF3を簡単に手に入れられるようになった今でも、機械式カメラニコンSシリーズ、ニコンF、F2には敬意を払い続けている。

一般的に人間の欲望は限りないもので、欲しい欲しいと思い焦がれ、やがてそれが手に入ると、次のものに関心が移り、また欲しい欲しい。。。まさにクラシックカメラ病を患うと欲しい欲しいで心が一杯になってしまう。

ある者は際限なく求め続け、ある者は足るを知る

ニコンの社員ならば自分の会社の沿革くらい知っているだろうけど、社員でもないのにニコンのすべてを知り尽くそうとする、ニコンマニアなる人々が世界中に存在している。彼らは、NIKONのロゴの入った光学製品をカメラ、レンズにとどまらずアクセアリーに至るまで、ただ収集するという行為にひたすら喜びを見出している。

何故そんなに根強い人気があるのだろうか?

ニコンはつい最近までその正式名称を日本光学工業と称し、戦時中は軍需産業の一翼を担い、双眼鏡潜望鏡といった光学製品の供給を通して技術力を磨いていた。

妥協せず細かいことに拘り、品質の追求を続けるという、良い意味の日本人クラフトマン気質を受け継いでいる企業のひとつとして、ニコンがつくりあげた品質への信頼感は卓越したものがある。今でもデジカメ一眼レフの発売で多くの人々を虜にしている。

NIKON、NIKKOR ブランドの確立である。

一旦、ブランドが確立するとその信頼を裏切らない限り、人々はそれを特別な存在として扱うようになる。実際、長い歴史を持つブランドは、それなりの風格を有しているものである。しかし、雪印や赤福などのように一旦、信頼を裏切る行為をしてしまうとたちまちブランドも地に堕ちてしまうのである。ニコンには”堅牢で壊れにくい”というイメージがあるが、万が一にでもデジカメがどんどん故障してしまうと神話も崩壊してしまうだろう。

カメラブランドを勝手に車で例えると、ニコン=トヨタ、キャノン=日産、オリンパス=ホンダ、ペンタックス=マツダ、ミノルタ=ダイハツ、そしてライカ=ベンツ、ツアイスコンタックス=BMW、ローライ=ポルシェ、レクタフレックス=アルファロメオ、エンサイン=ローバー、アルパ=ベントレー。???

壊れない製品を製造すると新製品が売れなくなり、企業として立ち行かなくなってしまうという論理に反するようなものづくり昔の企業はしていた。今の製品でこの先50年以上も使い続けることができそうなものがあるだろうか?

昔のニコンにはねじ一本にも妥協しない造りのよさという雰囲気が製品全体に漂っていた。持っていて飽きのこないカメラ。音楽でも聞き込めば聞き込むほど良くなる50年代のモダンジャズのように、飽きないことが一番の特徴だった。時代がどう移り変わろうとも、ニコンだけにはフィルム仕様機械式カメラの製造を続けていて欲しかった。

〇〇〇製だから、、、、△△△製だから良いんだと,何でも鵜呑みにする大衆がブランドに押し寄せるようになり、ブランドだけが一人歩きして、やがて真実の価値が段々と薄れていく。

ニコン神話はいつまで続くのだろうか。

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インパクト

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つい最近、久しぶりに渋谷のライブハウスに行ってきた。ライブハウスのオーナーは概して元ミュージシャンだったり、音楽好きであることは間違いない。カメラ店のオーナーも同様、元カメラマニアというのが多い。

芸術は、写真でも音楽でも絵画でもなんでも、その成果を人に認めてもらいたいという動機が少なからずあるものである。人によっては、その成果を何とか認めてもらおうとして孤軍奮闘する。個展を開いたり、音楽会を催したり、絵を描いて人に見せたりするのだが、ほとんどは実力が伴わず、当人の自己満足にとどまるものである。人間関係でも、人に受け入れられようとして、自分をごまかしたり、道化をしてみたり、人間というものは、一人では生きていけないように創られているようだ。

しかし、世の中には、本当は実力があっても、不器用だったり、チャンスがなかったりという人たちがたくさんいるものである。

私は元々、鉄鋼製品の販売に従事しているのだが、その仕事関係にある人物が大阪から毎年、年に一回、演奏にやってくる。この人は、三十年以上バンド一筋に生き、音楽では飯を食えないので、やむを得ずサラリーマンをしているという中年ロッカーだ。今回は初めて自分のオリジナルバンドを連れてやって来るらしい。その人とのお付き合いという意味もあるが、生来の音楽好きなので、カメラ片手に出かけてみた。

場内は昨年よりもやや人の入りが悪かったが、概ね満席。ロングヘアーにジーンズ姿のいかにもミュージシャンといった風体のグループや若い男女、中年のサラリーマン風の集団やらと、バラエティに富んだ客層だった。

なかでも、ゴミ捨てにちょっと出かけたついでに寄ってみた、というような雰囲気と容貌をしたジャージ姿の中年のおじさんが目についた。なんでこんな格好の人がいるんだろう?

やがて、ニールヤングを標榜する、同じく大阪からやってきたバンドの演奏が始まり、沖縄系の音楽を奏でる東京のバンドへと続いた。正直、耳には自信がある。三時間あまりがちょっと苦痛で、この人たちにはあまり心を動かされなかった。

ようやく夜も更けた、11時過ぎ、いよいよ三番目に中年ロッカーの登場。

ステージでは、バンドの入れ替えと同時に機材の入れ替えをしていた。すると、さっきのジャージのおじさんがステージ上をウロウロして、ギターアンプの調整なんかをしている。なんだスタッフの人だったのかと思ったとたん、ギターのチューニングまでしはじめた。アレレッ?もしかして、、なんと、そのおじさんは、中年ロッカーのバンドメンバーだったのだ。

ゴマ塩で油っ気のない髪は、七三分け、シャツは、色こそラクダではないが、ラクダの下着みたいなシャツにジャージのパンツである。中年ロッカーは、スーパーマンマークの入ったTシャツにジーンズ、ドラマーは。見るからに平均年齢50才代。こっ、これは、コミックバンド???と思ってしまった。

いよいよスタンバイ、、、、つかの間の静寂。。。。

ジャーン” ”パイーン” ”ズドーン”

ギターの大音響と、はらわたに響くドラム&ベースの。。強烈な衝撃

ジャージおじさんのギターは炸裂し、外見からは想像もつかないほど若々しく、エネルギッシュパワフルな演奏をはじめた。

インパクト!。びっくり仰天。演奏と見かけのすごいギャップ

イングウェイ・J・マルムスティーンアルヴィン・リーを彷彿とさせる、速弾きの達人。目を閉じると帝王ジミ・ヘンドリックスにも聴こえてしまう。(これはチト言い過ぎた)。これはすごいおじさんたちだ。

やがて、アンコールのあと終演、私は、おもわずジャージおじさんに駆け寄って、握手を求めてしまった。頑張ってるなあと、嬉しくなった。一時間ばかりの演奏が十分ぐらいにしか感じられなかった。

「ありがとう。勇気付けられました。」 私は素直謝辞を伝えた。

他人に受け入れられようと媚を売るようなことをしないで、たとえ多くの人には知られなくとも、ひとつのことを地道コツコツとやり通すこと。ビックネームの演奏家達ではないが、三人の額の汗が素敵に輝やいていた。私は、絶好のシャッターチャンスなのに、カメラのシャッターを押すことさえ忘れてしまっていた。

路地裏タンポポみたいに美しく輝いていた。

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音楽とクラシックカメラのフィーリング

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クラシックカメラマニアのお客様にジャズクラシック音楽愛好家が多いことは、紛れもない事実です。銀座のあるクラシックカメラ店ではいつもジャズが流れています。弊店も店主の趣味で、ジャズを主体にロックやクラシック管弦楽、オペラまで、毎日音楽が流されています。時には尺八筝、三味線の名曲も流れていますが、これはさすがに常連さんが辟易としています。

1950年代~1970年代がカメラ製造の黄金期だとするなら、アメリカンブルースロックジャズクラシック演奏円熟期もこの時代に符合すると思います。カメラは物であり工業製品です。それに対し音楽は芸術であり、物体ではありません。しかし、この両者が人の感性に何かをうったえかける時、その人にとっては同じ次元の存在に化するのです。マニアにしかわからないシュールな世界ではあります。

ライカ、ローライ、ツアイス、ニコン、キャノンはもとよりエギザクタ、アルパ、フォクトレンダー、キラ星のごとくカメラメーカーが誕生し、そのピークを迎えた時代でもありました。

ジャズ好きのなかには50年代~70年代までのモダンジャズしか聴かないという人もいますが、私もその一人です。(ただ一人、現役バリバリのジャズギタリスト、井上智http://www.satoshiinoue.com/を除いて、、。)ジャズの薀蓄を語りだすと、このブログの路線から外れてしまうので、ホドホドにしておきますが、カメラボディの感触を指先に空シャッターを切りながらジャズを聴くと、何故かフィーリングがマッチする、と思っていた時期がありました。というと少し変な人じゃないかと思われますが、今考えるとやはり相当変な感性をしていたようです。クラシックカメラマニアが必ず罹ってしまうクラシックカメラ病を患っていたころのお話です。(今では、クラシックカメラ店を営むことで病は完治しました。)

ジムホールCONCIERTOを聴きながら、ライカIIIFの”コトン”という乾いたシャッター音を繰り返し、梨地ボディを弄くりまわしていると、音楽とボディが共鳴しているように感じるのです。バルナックライカの静かなシャッター音はビルエバンズのピアノ(WALTZ FOR DEBBY)やコルトレーンのサックスと共鳴しているのです。深夜でも雰囲気にマッチする音なんです。また、気分を高揚させたいときなどは、BUD POWELLの弾んだリズムにあわせ、軽快なスプリングモーター式のロボットロイヤルレニングラードが心地よいリズムを刻むのです。今、クラシックカメラ病を患っている方は是非一度試してみてください。

すこし泥臭く、渋い音というと、日本製一眼レフの”バシャッ”というシャッター音ですが、これはアメリカンブルースロックにマッチします。

ニコンFのシャッター音とボディは、ライ・クーダーザ・バンドの泥臭い音楽を聴くときにマッチします。ザ・バンドMUSIC FROM BIG PINKライ・クーダーPARADISE AND LUNCHオールマンブラザースフィルモアイーストライブなどは一眼レフにピッタリです。中でもSTATESBORO BLUESにはシビレます。スライドギターの名手ライ・クーダーは大のカメラ好きで、アルバムJAZZのジャケットの中には彼がニコンのカメラと一緒に写っています。ライクーダーにはエギザクタバレックスIIaの方が似合うと思います。

さて、今では落ち着いて音楽が聴ける私がお勧めしたい、発掘されるべきジャズの名盤として、井上智のメロディック・コンポジションズを紹介したいと思います。        http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A1%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%BA-%E4%BA%95%E4%B8%8A%E6%99%BA/dp/B000FDF0DO/ref=pd_bbs_1/503-3231910-3309551?ie=UTF8&s=music&qid=1194336604&sr=8-1

彼は、ニューヨーク在住のジャズギタリストですが、なんとジャズギターをジャズの本場で教えているという日本人です。去年のクリスマス12月25日のニューヨークブルーノートは彼がメインを努めました。彼の奏でる優しいオリジナルリズムは、師匠のジムホールに通じるものがあります。一度ならず、じっくりと聴き込んでみてください。

感性フィーリングは写真撮影にもっとも影響する要素です。

一般的に、音楽、絵画、写真といった芸術は、その感性やフィーリングがどれだけ多くの人に受け入れられるかで評価されます。万人に受け入れられるとヒット有名になり、相乗効果で一挙に高みに上りつめます。時という篩いにかけられ、時を越えて不変の評価を得た芸術作品だけがスタンダードでクラシックな存在となるのです。

しかし、大衆に迎合せず、自分の価値観感性にマッチする存在を求め、大切にする姿勢だけは忘れないでいたいものです。

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価値観と類友の法則

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ある人にとって当たり前のことが、別の人にとっては理解に苦しむことであるということは一般的なことで、これを価値観の相違と言います。もし、双方が意地になって自分の価値観を押し付けあおうとすると、間違いなく喧嘩になってしまいます。価値観の相違が顕著になり、双方が譲らなければ、行き着くところ、夫婦なら離婚、恋人同士なら別離、政治の世界なら”戦争”ということになります。

熱烈なカメラ愛好家は、皆こだわりを持っており、その価値観も人それぞれで、この世界にいる人しか理解できないことばかりです。まったくカメラに興味のない奥様に内緒で、コソコソとコレクションを増やしている愛すべきマニアがなんと多いことでしょうか。

一見するとボロボロにみえる黒い色をしただけのライカM3に百万円単位でお金を出したり、発売当初は故障が多くてほとんど売れなかったズノーが今では何百万円という事実をクラカメマニア以外の人が理解できるでしょうか。

前のブログ「中古カメラの価格」にも書きましたが、クラシックカメラの価格は刹那的に成立し、売り手や買い手の価値観によって大きく左右されますので、誰もこのようなカメラに価値を見出さなければこのような価格は成り立たなくなります。

最近はデジカメブームのあおりを受けて、中間的な普及相場的商品の動きは以前より悪くなっていますが、反面、高額な珍品極上品の需要は世界的に根強いものがあります。それだけこういったクラシックカメラに価値を見出す人たちが確実に存在するということです。

かと思えば、高額品の対極にあるジャンク寸前の処分品の動きもまだまだ堅調です。

あるお金持ちで、高額品ばかり買ってくださるお客様が、ジャンクしか買わない人をあしざまに言うのを耳にしたことがあります。彼らはゴミ寸前のカメラやレンズを自分で治し、オークションや委託品で売ったりしていて、浅ましいというのです。確かに、高額品ばかり買ってくださる客層をターゲットにして、店の雰囲気作りから商品構成までこだわるというのが、ひとつのマーケティング手法ではあります。利益もあげやすいので、実際にそのようなお店も存在します。

お釈迦様は言ったそうです。赤い花や黄色い花、白い花、花色も形も違う花のように、人もそれぞれ違うひとつだけの個性や価値観をもっているものだと。

カメラマニアは自然とその匂いを嗅ぎつけるのか、いつの間にかカメラ屋の周りに集まっています。どこかのカメラ店で会ったことのあるような、見覚えのある人もよく来店します。同じような花が寄り添うように、類は類を呼ぶのです。周りをちょっと見渡してみてください。(少し例えが悪いですが)主婦は同じような境遇の主婦同士が集まり、結婚しない人の友人には同じように結婚していない人が多いなど、当人が気づかないうちに価値観を共有するもの同志は引き付け合っているのです。車好きは車好きで集まり、カメラ好きはカメラ好きで集まっている。ホームレスにはホームレス仲間が、といった具合です。(異論もあるでしょうが、、)

これを類友の法則といいます。

成功哲学の本などにはこの類友の質を高めなければ自分も向上しないと書いてあります。その言い分を認めるとしたら、クラカメラマニア類友として質が高いと信じたいものです。

今日のブログは戯言でした。クラシックカメラ モリッツは異なる多様な価値観を受け入れつつ、カメラ好きのマニアであれば、そのすべてのお客様を大切にしていきたいと思っています。

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ヤシカ35の親孝行

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弊店のカメラ修理は、元ヤシカの設計エンジニアが主に担当しています。彼が行った修理に感謝されることも多く、特にヤシカ35を復活させたときのエピソードです。

せっかく感謝のメールを頂いていたのですが、その後何も返事を差し上げず、屋久島にお住まいのご依頼者に対するお詫びの気持ちをこめて紹介したいと思います。

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「父が愛用していたヤシカ35を使いたくてオークションにて同機種を購入致しました。というより、購入した機械を父に渡すつもりでいたのですが、何とか元のカメラを直せないものかと考えた結果、貴社のホームページにたどり着きました。

実はかなり以前に素人マニアの方に修理をとお願いしたところあまりにひどい形で戻ってきた結果、父をがっかりさせてしまったことがありました。

もしカメラが何とかなるというのがわかれば、やはり家族の思い出にはこの古い方のカメラがふさわしいと考えております。」

ご依頼では、お父さんのヤシカ35復活させるためにオークションで購入したヤシカ35を部品取りにして欲しいとのこと。
実際に、送られてきたお父さんのヤシカ35は、ほんとうに無残な状態でした。
≪巻き上げ軸折損、ねじ山折損、ボディ各部ねじ欠損、正面ボディ軍艦部に無理矢理こじあけた痕跡あり。レンジファインダーハーフミラー不良、スローシャッター不良、レンズ前玉に傷多数。≫
それに対し、オークションで入手したという方の外観は綺麗な状態でした。
綺麗な方を犠牲にして部品を取り、お父さんのぼろぼろになったカメラに移植修理することになりました。まるで、人体の臓器移植みたいな大手術です。目にあたるレンズは前玉に拭いたときにつく拭き傷や引っかき傷が見られました。これは修理ではどうしようもありません。
「前玉傷ありとのことでしたが、当方としては問題ありません。元のカメラが帰ってくるということが何ともうれしい限りです。
そっと父にカメラのことを話してみましたが、もし直るなら直してみたいとのことでした。何も言わずに完成品を渡すのが楽しみです。
父の時代のカメラとしてはかなり高価だったらしく、カメラ屋さんから思い切ってどうですか、との問いに、清水の舞台から飛び降りる思いで買ったようです。当時の給料何ヶ月分かだったそうで、とても思い入れが強いカメラなのです。」
やがて、エンジニアの奮闘と努力によって、お父さんのヤシカ35が復活して返ってきました。

クラシックカメラ モリッツ
ヤシカカメラ35、無事、手元に到着致しました。
さっそく開封し、手に取ってみました。
何ともいえない感動がありました。
壊れて倉庫に25年、復活したのがとてもうれしく、
早速、所有者である父の元に届けるべく、実家に向かい、
そして黙って持ち出し、修理した旨を伝え、手渡すことになりました。
嘘のようだとの父の語り口を聞いていると、なんとこのカメラは昭和32年給料2ヶ月分をはたいて、大阪のカメラ屋さんのショウケースの一番目立つ部分に飾ってあったものを買ったそうです。
カメラ屋の親父さんにどうせ買うんやったらこれくらいの上等のカメラをかったらどうや、といわれ買うことに決めたそうです。
約50年前のそのころの話を聞き、私の生まれる以前の話や母と結婚した頃の話など50年前の話を聞くところとなりました。久しぶりに何ともいえない雰囲気に包まれた次第です。
実はこのカメラは私が壊したのですが、それも屋久島世界遺産に登録されるずっと以前のこと、屋久島の山の中でフイルムを巻き取る部分のみを壊してしまいました。たくさんの人が山々を撮り、いろんな写真を提供してきたという、結構重宝されたカメラなのですが、もう使い果たしたような状態になっていました。
今回このように修理していただいたことで、購入直後というまではいきませんが、かなり良い状況にまで復活しました。これでまた父のに火がついたのではと思います。
クラシックカメラ モリッツ様のカメラ修理技術のおかげで実家のムードは一気に「にこにこ」となりました。
とにかく無事に届きましたので、お知らせと感謝を申し上げます。ありがとうございました。
もしいつか屋久島に来られることなどありましたら、私にもご一報いただき、このヤシカで記念写真などを撮らせていただければ幸いです。
今後とも頑張っていただき、クラッシックカメラの愛好家方が楽しい時間を持つことが出来ますように祈念をいたしております。
ではまたいつか修理を出すことがあると思いますので、それまでお元気で頑張ってください。ありがとうございました。」
古いカメラに限らず愛着ある写真には、それぞれの想いがこもっているものです。たとえ写真や物がなくなってしまおうとも、心の中にはいつまでも、そういう想いを大切にしておきたいです。
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ちょっとした喜び

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古物を扱うお店には、なにか独特の雰囲気が漂っているものです。それがどんなものかを表現するのは難しいのですが、なんというか、派手さのない暗い物置みたいな感じです。

一日中そんなところで商売をしているのに売り上げがさっぱり上がらないときは気分が滅入ってしまいます。そんな折、金額の多寡にかかわらずお買い上げ頂くお客様は、暗い物置を明るくする救いの神に見えてしまいます。

つい先日、70過ぎくらいの女性が開店前のシャッターの前で待っていました。私の姿を見つけるなり、「お店の方ですか?」と訊かれ、そうだと答えると遠方から電車を乗り継いでわざわざやってきたとのこと。店内に招き入れるや否や、鞄から年数を経てやや黄色く変色した取扱説明書を取り出してきました。

「すみません。とても古いカメラなんですけど、、このカメラ、おたくにありますか?」

私は、取扱説明書を一瞥するなり、それが店では扱わないプラスチックボディのコンパクトカメラだと理解しました。そういうカメラは、ネジなどの部品取り用のため、ダンボールボックスに入れて店の奥に一応は在庫してあります。

「この種のカメラは、あまり扱っていないのですが、、もしかしたらあるかもしれません」

それを聞いた老女は、満面の笑みをうかべ、「よかった、よかった。本当に良かった。」と言うのです。

私はぶっきらぼうに、「すみません。探してみないと、確かにあるかどうかわかりません。」

その時の私は、正直、面倒な箱探しをしたくありませんでした。あまり売り上げに繋がらない。こちらはマニア相手の商売なのに、という思いもありました。

それでも、わざわざ電車を乗り継いでやってきたというのが引っかかり、店の奥にあるホコリまみれのダンボール箱を取り出しにかかりました。

ようやくホコリにまみれたキャノンオートボーイ2を見つけ出してカウンターに置くと、しみじみとまた、「よかった。本当によかった。ありがとうございます」と何回も繰り返して言うのです。

このカメラは、昭和58年(1983年)に発売された大衆コンパクトカメラのベストセラー機で、シャッターをただ押すだけでシャープな像を結んでくれる、隠れた名機なのです。当時、ケース付き定価で44800円もしました。ボディが安っぽいプラスチックなのと時代遅れの電子制御カメラなので、故障すると修理不能になることも相俟って今ではゴミ同様に扱われ、店頭に並ぶことはまずありえません。

「上野から新宿までカメラ屋というカメラ屋をことごとく回ったけれど、どこにもなかったの。本当に良かった。」

「実は、友人から借りて使っていたんですが、ついうっかり電車の中に置き忘れてしまい、拾得物があればと駅や警察に頼んで、長年探し続けていたんです。」

「友人に会うたびに、心が痛み、何とか同じ機種のもので返したかったんです。本当に良かった。」

老女に価格を告げると、「そんなにお安くていいんですか?本当にありがとうございました。よかった、よかった。ああ、よかった。」ペコペコお辞儀。

「いやあ、たまたまあってよかったですね。ありがとうございました。」ペコペコお辞儀。

物を売って、これだけありがたがられると、なんだか嬉しくなって、ケースやらストラップまで一生懸命探して、渡してあげました。と同時に、最初、面倒なお客だと思っていた自分の心にうしろめたさを感じながらも、とても爽やかな気分になり、暗い店内が一瞬明るくなったような気がしました。

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中古カメラの価格

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クラシックカメラの価格設定は、基本的に、仕入れ原価整備修理費保証リスクマージン売価ということになりますが、昨今、なかなかマージンを期待できません。インターネットオークションの登場で、ほぼ仕入原価のような価格で入手可能になっているからです。

価格だけに関心がある人にとっては、リスクという部分を考慮に入れなければ、ネットオークションは格好の入手手段です。

オークションでは、売り手の設定価格と購入者の入札価格が折り合うことによって、その時の売価が成立します。

製造数が多く、流通している玉数の多いものは、取引が重ねられることによって相場が形成されます。ネットオークションでの相場や中古流通市場での相場といったものです。

どんなものにも相場があるという前提で、売れた商品の価格を問い合わせしてくる人がいます。その種類のカメラが幾らくらいするものなのかを知りたい、という気持ちはよくわかりますが、クラシックカメラには厳密にいうと相場はないのです。

中古カメラは古物の一種です。古物とは、売買によって一旦、人の手に渡り、利用されたものが何等かの理由により手放され、再び売りに出されている商品のことをいいます。流通量の多いものは市場と相場を形成しますが、流通量の少ないものは、骨董品的な色合いを有するようになります。

中古カメラの定価というものは、商品の性質上存在しえません。なぜなら、使われ方や保存のされ方、環境によって同じ種類のカメラであっても、それぞれの個体に差が出ているからです。すなわち、まったく同じものはありえないということです。

古物ー中古カメラという大きな範疇の中にクラシックカメラは含まれ、価格の設定や動きは、玉数の多い中古品とは全く異なった性質を有しています。

クラシックカメラの定価も存在せず、年代や希少性、購買者などによって見いだされた価値によって価格が決定されます。そのため、価格は刹那的に成立し、売り手や買い手の価値観によって大きく左右されるのです。

クラシックカメラの価格は、その都度刹那的に、売り手と買い手の合意によって成立するものなのです。

THE PRICE OF AN  ANTIQUE CLASSIC CAMERA IS ENTIRELY DEPENDENT UPON THE MOODS OF THE BUYER AND SELLER AT THE TIME OF THE TRANSACTION.

たくさん製造され、流通しているものは個体数が多いので、相場が自然と形成されていますから、色々と価格比較をしてから、実際に程度の良い個体を求めるというショッピングが楽しめます。

反面、クラシックカメラは、市場性のない珍品や極上品、美品を様々な手段によって見つけ出し、自らが納得した価格で買い求めることに、またひとつの楽しみがあります。

買い手の立場からは、限りなく新品に近く、(程度がよく綺麗)、機械的に快調で、などなく、使用感もなく、さらにはタダに近いくらい安く入手できたら、誰でも嬉しくなるでしょう。

クラシックカメラ モリッツは、基本に忠実に、粛々と価格設定してきましたが、時々、価格のつけ間違いをしてしまいます。

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レクタフレックス

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イタリアといって、まずイメージに浮かぶのは、ブランド物です。車好きなら、フェラーリ。バイクのドゥカティ、ファッションではグッチ等々、数えあげればきりがありません。伝統的なものづくりの職人気質が根付いているお国柄ゆえに、いい物が生み出され続けているのです。

カメラでもそういったクラフトマンシップが垣間見られ、最高級レベルのハンドメイドカメラが存在しました。イタリアカメラのラインアップは、最高級品と低価格品という両極端で中間クラスがありません。今では、日本やドイツのカメラに席巻され、イタリアの最高級カメラは珍しいものとなっています。

レクタフレックス、ガンマ、イソ、ゾンネ、ドゥカティ、ラッキーフレックス等は、クラシックイタリアカメラの最高級品にあげられるでしょう。

職人が一台一台手作りで仕上げたカメラは、物というより、作品といった雰囲気を醸し出しています。

そんなカメラの中でも、レクタフレックスが好きです。

尖がらず、横一直線のペンタプリズムの外観に落ち着いた気品を感じます。

製造数はきわめて少数なもので、各機種の合計でもおおむね10000台程度です。

機種      製造数                                                               A.1000   200~300                                                    B.2000   約700                                                                                                           B.3000   約1000                                                                                           B.4000   約500                                                                           B.16000  約800                                                                                     20000B   200~300                                                                                          24500B   20                                                                                                                                                                25000    約4500                                                                                           30000    約1700                                                                                                                                       JUNIOR   約1200                                                                 ROTOR   約50~75

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アルパ10dとアルパの修理

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1968年~74年発売。9dのあと外観を一新して登場し、アルパの中では四番目に製造数が多く、比較的玉数の多いモデルです。ずっしりと重く、精密感があります。露出計もCdSなのでシンプルで使い勝手が良いカメラです。ただ、内蔵露出計に頼ろうとするとき、2.8VのPX450という電池が入手不可能なので、電池アダプターが必要になります。LR44を二個=3Vにし、アルミ箔等を工夫して簡易アダプターを自作できますが、やや露出オーバー目になる上に、過電圧はCdS回路に負担をかけ続ける事になります。クラシックカメラは、ネガで撮影する限りにおいて、露出計に頼らず、自分の目で露出決定するのが楽しいものです。

さて、10dに限らずアルパの修理は難業になるので嫌がるエンジニアが多いです。

まず内蔵露出計。接点の経年通電不良が原因の場合、簡単に直りますが、その原因究明に至るまでに相当な工数がかかってしまいます。軍艦部をはずして、接点の状況を見ながらテスターでチェックするというものなのですが、製造年や型番によって、ねじの切り方が逆ねじになっていたり、正ねじになっていたりして、修理エンジニアの神経が磨り減る作業になります。ようやくチェックできても、回路自体の不良が多く、露出計が直る確率はあまり高くありません。

シャッターの不具合は、機械式なのでほとんどが完治します。この時も、軍艦部をはずすとともに、専用の工具で巻き上げレバーの根元を緩めるのですが、スプリングがぐるぐる巻きにしてあるため、トルクを誤ると再び軍艦部を取り付ける際にシャッタースピードが狂ってしまうことがあります。

アルパのファインダーには、使っていると何故かいつも糸くずやゴミが入ってしまいます。気をつけて使っていても、どこから、いつ入ったのかわからないうちに、いつの間にか小さなゴミが混入しているのです。これを除去する作業は、シャッターオーバーホールと同じ工程を辿らねばならず、大変な作業になってしまいます。ファインダー内のゴミは、写りに全く関係ないので、細かいことは気にしないでいるのが賢明です。

さて、10dは、アルパオリジナルのレンズアダプターを揃えて、色々なマウントのレンズを楽しむ母体として最適です。ときにエクサバグをつけて、シュタンハイルマクロキナロンの黒とシルバーが際立つ、ローレット加工された鏡胴に、オリジナルのメタルフードなどをつけ、さり気なく花なんかを撮影している人を見たとしたら、、、その人は、なんと渋いクラカメ通なんだろう、と思ってしまいます。0738

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アルパ

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アルパの人気には、波があって、急激に市場から玉(カメラ)が消えてなくなることがあります。そんな時は、目を血走らせ「アルパ」「アルパ」と探し回るマニアが増えるのです。今は、落ち着いています。またブームが来ないかと期待していますが、、、、。

アルパは、確かに玉数は少ないのですが、それほど珍しいとは思いません。バブル経済隆盛のころ、にわかアルパブームもあいまって、日本にかなりの量のアルパが輸入されたからです。それと欧州より米国には、まだまだたくさん死蔵されているようで、一部機種を除いて、アルパ自体の仕入れに困ることがないからです。

1152 アルパカメラの魅力は、第一に、デザインがユニークなことです。スイス人のジェイコブ・ボルスキーという卓越した設計者によって完成された初期のものが個人的に好きですが、1952年以降の、まさに軍艦みたいなアルパもいいですね。最初の写真は、1948年から52年まで発売されていたアルパプリズマフレックスIIIのシュナイダーレンズ付です(販売済み)。二枚目は、アルパレフレックス6(販売中)。軍艦部は、ノブ巻上げなのでシンプル。すっきりしています。

第二に、1952年以降のアルパでしか使えない、ケルンマクロスイターの存在でしょう。マクロスイターの発色は、花を撮った時に実感できます。なんともいえないしっとりとした優しい発色でありながら、芯はシッカリしているという素晴らしいレンズです。

ライカボディにマクロスイターが装着できるというアダプターを、あるマニアが開発し、販売もされていたことがありました。しかし、マクロで最高のパフォーマンスを発揮するレンズをわざわざ精度の怪しいアダプターを介した上に、さらにレンジファインダーで撮影する行為というのは邪道だと思います。被写界深度の浅いマクロは、ピントがしっかり掴める一眼レフのほうが正確で、機能的だからです。ただ、楽しみ方は人それぞれですから、ライカにマクロスイターというのも、あってもいいかもしれません。

1710 第三に、レンズアダプターを介して、色々なマウントのレンズを楽しめることです。フランジバックが短いため、アルパオリジナルマウントのレンズを他のマウントに転換するアダプターは製作できないのですが、アルパボディには、アダプターを介することで色々なマウントのレンズを装着できるのです。(キャノンのEOSやコニカボディも同様です。)アルパ純正としては、M42マウント用プラクチバグ、ニコン用ニバグ、京セラコンタックス用コンタバグ、エギザクタ用エクサバグ、ライカR用ライバグ、などがあります。純正以外の物も相当出回っています。

一眼レフは、実像をファインダー内で確認できるため、レンズアダプターの精度が例え怪しくとも、ボディが正確ならピントを合わせた通りに写ります。色々なレンズを楽しむのなら、一眼レフにレンズアダプターを使用することが、正道と言えるのではないでしょうか。写真はプラクチバグ(販売中)。

クラシックカメラ モリッツ                         http://www.moritz.co.jp/

クラシックカメラの魅力

tentou 東京都府中市にあるクラシックカメラ モリッツのオーナーがこれから気軽に書いていきます。このクラシックカメラ モリッツは、戦前から昭和30年台、40年台に製造された古いカメラやレンズを販売しています。仕入れは海外からが90%ですが、買取や委託も受け付けています。http://www.moritz.co.jp/

カメラメーカーがフィルムカメラ事業の縮小を次々に発表している時節柄、時代の潮流に逆行するような商売であります。フィルムカメラの商売は成長分野ではないと多くの人が考えており、ガラクタみたいに古いカメラのどこがいいの?とよく言われます。お客さんも少なく、人口構成比0.1%にも満たないのではないかと思うくらいマニアックな世界です。

そんなマイナーなクラシックカメラの魅力を商売抜きに語っていきたいと思い、このブログを2006年2月立ち上げていたのですが、そのまま放置していました。2007年9月1日より、定期的に継続して更新していきますので、ご愛読のほど、よろしくお願いします。                                                      今回は、プロローグといったところで、次回以降は色んなカメラを紹介していこうと考えています。

さて、クラシックカメラの魅力とはどんなものでしょうか。2006年07号小学館DIME誌に掲載取材を受けた際、語った内容と一部重複しますが、持論を紹介させてください。

まず、精密感、質感、手作り感といった物自体が放つ魅力です。                

今のカメラは、電子化され、ユニット部品で構成されたプラスチックボディのものがほとんどで、使い勝手、操作性など写す道具としては間違いなく便利になっています。それに対して、ひとつひとつ金属製のパーツで丹精に組み上げられたクラシックカメラは、慣れるまで使い勝手はあまりよくありませんが、丁寧に手作りされたぬくもりや高級感を漂わせているのです。マニアのなかには、この物体が放つオーラに魅せられて、写すためではなく、ただカメラを集めるということだけに喜びを見出すような人がたくさん存在します。この不思議なオーラを何かウィルスのように表現した、カメラライターがいて、ライカ菌とか中古カメラウィルスと呼んでいます。 

次に、写真を撮る行為を身近なものにしようとした、先人の設計思想や、たゆまぬ創意工夫の足跡を感じながら、手間のかかる撮影行為自体を楽しむという魅力です。

光の微妙な変化や被写体の状況を自分の頭で感知、イメージして自ら露出を決め、同時進行で構図を探す。短時間で、絞り、シャッタースピード、構図を自分自身が決断する行為はきわめてクリエイティブな頭脳を使う行為なのです。さらに狩人のようにシャッターチャンスを待つ、狙う、創造していく過程で感性が発揮されるのです。これら一連の撮影行為に電子的な要素は全くなく、アナログ的な人間的行為そのものに魅せられてしまった多くのマニアが存在します。

第三は、クラシックレンズで写した撮影結果で、レンズの味とも表現されている魅力です。

現在のカメラレンズは、シャープでくっきりすっきり、綺麗に撮れるものがほとんどです。コンピュータ設計された画一的な高性能レンズだからなのですが、それに対してクラシックレンズは、設計や工作に均一性が保たれていない場合があったり、レンズの構成成分に重金属が含まれていたりして、その結果、思いがけない写り方をするのです。収差といって被写体が微妙に歪んだり、外周部がぼやけたり、色がにじんだり、今のレンズからすると、変に写るのですが、それがレンズのクセ、個性、味となるのです。被写体を考えて、レンズを選択し、クセを生かした個性的な写真を撮ることが大きな魅力となっています。

第四は、希少価値です。

かつてカメラは庶民にとって高嶺の花でした。昭和30年前後から一気に大衆に普及しましたが、一家に一台あったカメラは貴重品として大切にされていました。高嶺の花であったカメラや人気がなくてあまり売れなかったカメラは、いまでは希少カメラとして高価に取引されています。同じものを作ろうとしてもコストがかかりすぎるため、現在ではまずできないので、ニセモノも出回ることもなく、希少価値がますます増してくるわけです。数少ないものを所有することに喜びを見出すマニアのおかげで我々の商売が成り立っています。

最近では、デジタルへの反撃を宣言した写真家が現れたり、クラシックカメラファンもすこしづつ増えつつあります。

クラシックカメラの入手方法も多岐にわたり、ちょっとリスクを負う反面、安く入手できるインターネットオークションでのクラシックカメラ出品は増大するばかりです。我々クラシックカメラ専門店は、一台一台点検、整備して保証をつけて販売しているため、その分オークションより多少コストアップ気味となりますが、安心というメリットとサービスを買っていただくという点で機能しているようです。

銀塩カメラと写真文化そのものを純粋に愛している人たちが全世界に存在する限り、フィルムカメラの終焉はありえないと信じています。

0534 次回は、アルパのカメラとレンズで何かをピックアップして紹介します。

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