HS-14 CHARGERSとLマウント キャノンレンズ
「HS-14 CHARGERS」と聞いてピンと来る方は相当なマニアですが、これはカメラではありません。
先日、プロレスラーのように屈強な体格をした外国人が店に入ってきました。まったく日本語ができません。英語で応対すると、彼はなにかホッとしたようで、ニコニコしながら鞄の中からデジカメを取り出しました。
「ライカLマウントの広角レンズが欲しい」・・・・もちろん英語で。
ライカ以外のメーカーがいいということなので、キャノンレンズの35ミリを薦めたところ、試写がしてみたいと言います。
「デジカメにクラシックレンズをつけて写してみても本当のレンズの良さや微妙な味がわかるはずがない。最上級のトロをわざわざ焼いて食するようなものだよ。」
「デジカメは新しいレンズや古いレンズの違いを気軽に即座に楽しめるからいいんだ。サムネイル画像みたいなもので、気にいったらフィルムカメラで撮るんだ。」
やられた。。。。外人に一本とられた。そりゃ、なるほどだ。
「何を撮るんだい?」
「気に入ったものは何でもさ。。いつもカメラを持ち歩いているので、小さくて軽いのがベスト。プラス、しっかり質感がある古いレンズは好んで愛用しているんだ。」
フムフム。。。
「どこから来たんだい?」
「ステイツ」
「U.S.Aなら、古いレンズの聖地だ。わざわざ日本で買わなくともニューヨークでもどこでもアメリカにはいいレンズがどっさりあるよ。」
「僕は、最低でもあと1年間こちらで生活するので、それまで待てないから日本で買うんだ。このレンズもらうよ!。」と言って試写したキャノンレンズ35/3.2をすんなりと買ってくれた。
私は思い切って、日本に何をしに来たのか訊いてみた。
「US.NAVY.オペレーション・トモダチ!」
「えっ!あのトモダチ作戦の米兵か!」
私は、少年?のような気持ちになって思わず手を差し伸べ、握手を求めていました。
「サンキュー、サンキュー」
買ってくれたサンキューもさることながら、よくぞ震災復興のために来てくれたという思いのほうが勝っていました。
「スペシャルディスカウント フォー ユー」・・・ああーまた、調子に乗って大幅値引きをしてしまった。。。。
さて、詳しく話を聞いてみると、厚木基地に駐留する米海軍のヘリコプターパイロットとしてトモダチ作戦に参加していたようです。
このキャノンレンズ35/3.2は、米海軍のヘリにのって大海原を駆け巡るんだろうか。。。。。と思いつつレンズを梱包しました。
私は、米軍パイロットが着るフライトジャケットが好きで、実物を数点保有しています。たまたま店においてあったG-1を見せたところ、彼はますますニコニコして、ジャケットに貼り付けるパッチを進呈すると言い出しました。(フライトジャケットマニアもいるんです。)
一週間後、彼はまた来店し、キャノンレンズの28ミリを買ってくれました。そのときに、律儀にも約束したパッチを持ってきてくれました。
対潜水艦ヘリ・HS-14 CHARGERSと米国旗、US.NAVYの三枚のパッチ。それと、何故かDVDでした。
彼が帰り、閉店後にDVDを見ました。何が写っているんだろうかと興味深深。
ロックの心地よい音楽とともにヘリコプターが海上の空母から離陸しようとしている映像から始まります。次に何が起こるのか。。。と期待しつつ見続けました。ヘリは、空母から難なく離陸して画面は変わり、今度は着陸する映像です。
次こそ、何か面白い映像が写っているのではと期待しつつ、、、見ました。
結局、ロック音楽のビートが延々と続き、ヘリが離陸と着陸を繰り返す、まさにヘリコプターが離着陸するだけの映像でした。
まいった、まいった、、、、時間を損した気分、、、、。
しかし、正真正銘、本物パッチとDVDは軍物マニアが喜びそうな代物です。
いろんなお客さん来ます。そしてこの世の中にはいろんな人がいる。。。
MANY THANKS & BEST REGARDS
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